家計管理で節約!生活の満足度を下げずにお金が貯まる方法をFPが解説

家計管理で節約!生活の満足度を下げずにお金が貯まる方法をFPが解説

節約しなきゃいけないのに、何から始めたらいいのかわからない。ズボラな私でも続けられる家計管理の方法が知りたい!

こんな悩みを解決するために、わかりやすく記事を書きました。執筆は相談実績15年以上の現役ファイナンシャルプランナー(FP)が担当しています。

ファイナンシャルプランナー(FP)

FPの実務経験で得たエッセンスをギュッ!と凝縮。サクッと読み切れるボリュームです。

それでは早速「手間いらずの家計管理で実現する、ストレスフリーの節約術」をお伝えしていきましょう。

目次

節約するのに、なぜ家計管理が必要なのか?

家計簿のイメージ

家計管理をしなくても、どんぶり勘定で暮らせている人たちは たくさんいますよね。それでお金が足りているなら、「今のところ」問題ないでしょう。

家計管理をする目的は、目先の節約ではありません。継続してお金を貯めていくために、知ってほしいことをお話します。

節約できない人の特徴と改善策

昔から計算が苦手で…。きちんと家計管理をして、節約できる人がうらやましいわ。

ファイナンシャルプランナー(FP)

FP相談でも、苦手意識の強い人がとても多い印象です。今までにお会いした「節約できない人」の特徴と改善策をお伝えしましょう。

ザックリ感覚で、どんぶり勘定の人

ザックリ感覚で、どんぶり勘定の人
大雑把な性格で、細かい作業を避けて通るタイプ。節約が“憧れレベル”なので、通帳残高すら把握していない。

→改善策: 1週間単位でいいから、予算を決めてお金を使おう

やたらと“じぶんへのご褒美”が多い人

やたらと“じぶんへのご褒美”が多い人
仕事や家事など、ひと段落するたびに ご褒美と称してプチ贅沢をするタイプ。女性はスイーツ、男性はスタバで一服が代表例。比較的カワイイ金額のため、油断しやすい。

→改善策: プチ贅沢も回数を重ねれば大きな浪費。ゼロにする必要はないが、まずは週イチでノーマネーデーを設定してみよう

ポイ活や、お得キャンペーンに熱心な人

ポイ活や、お得キャンペーンに熱心な人
「ポイント〇倍」や「まとめ買いで〇割引クーポン」に即反応するタイプ。お得目当てに不要なモノを買ってしまう。

→改善策: ポイントカードを整理しよう。使う頻度の高い店舗だけ残せばOK。安く買っても、ストックが多いと無駄遣いしがち。在庫は1個だけにする。

ズボラで面倒くさがりな人

ズボラで面倒くさがりな人
せっかく節約の知識を得ても後回しにするタイプ。スマホの格安プランや、保険の比較が代表例。

→改善策: その場で調べるクセをつけよう。とりあえず5分でもいいから手をつけてみると、気分が乗ってコンプリートできることに気づくはず。

「明日は明日の風が吹く。まぁ なんとかなるさ」と思っている人

「明日は明日の風が吹く。まぁ なんとかなるさ」と思っている人
宵越しの銭は持たないタイプ。目の前の享楽を優先する。将来は何があるか分からないんだから、アレコレ考えてもムダだと思っている。

→改善策: 確かに思い通りにならないのが人生。だからこそ、イザというときはお金が頼りだ。緊急予備資金として、最低でも生活費の6か月分は貯蓄しておこう

ストレスを浪費で発散する人

ストレスを浪費で発散する人
パーッと散財して気分転換するタイプ。節約を頑張りすぎて、ある日突然 リバウンドしたりする。仕事が忙しかったり、人間関係の悩みがあると陥りやすい。

→改善策: ストレスを溜めこむのは良くないが、お金のかからない運動で発散しよう。誰でもすぐに始められるウォーキングがオススメ。

あなたが当てはまる特徴はありましたか? 改善策を参考にして、少しずつ「節約できる人」に近づきましょう。

何にいくらお金を使ったかを把握する

家計管理って なんだか難しそう。そんなことしなくても、とにかく節約すればいいんじゃない

ファイナンシャルプランナー(FP)

短期間なら それでもいいでしょう。ただ、やみくもな節約生活を何年も続けるのは難しいもの。

たしかに、家計管理は手段のひとつであって、目的ではありません。では、あなたが節約をする目的は何でしょうか? ここで整理しておきましょう。

節約の目的

・暮らしに必要なお金をやりくりする

・黒字体質にすることで、生活基盤の安定を図る

・緊急事態や老後に備えて貯蓄を増やし、将来の不安を軽減させる

この目的を果たすために必要なことは、「収入・支出・貯蓄額の把握」と「定期的な見直し」。家計管理をすれば、次の3つのことがわかりますよ。

家計管理でわかること

① ふつうに暮らしていくために、いくら必要なのか?

② 今いくら持っていて、将来どのくらい増えて(減って)いくのか?

③ 改善するためには、どうしたらいいのか?

つまり、家計管理をして定期的なチェックを怠らなければ、お金の不安を和らげつつ 穏やかに暮らせるわけです。

ファイナンシャルプランナー(FP)

家計管理の具体的な説明に入る前に、レシートを使った簡単な方法で「あなたのお金の使い方」をご紹介しておきましょう。

レシート〇△×仕分け法

月に1回、レシートに〇△×をつけるだけ。
少し時間がたってからのほうが、購買行動に対して冷静になれる。

○: 投資(自分や家族のスキルアップや、一生の思い出になる支出)
△: 消費(生活必需品の支出)
×: 浪費(衝動買い、無駄遣い、目的のない支出)

あなたのお金は、どのくらい浪費されているでしょう?

私が考える理想割合は 消費70:浪費10:投資20ですが、たいていの人は じぶんの浪費ぶりに驚きます。誰でも簡単に取り組める方法なので、ぜひお試しください。

月1回のマネー会議で意識を共有しよう

私ひとりで節約しても、効果は限定的だわ…。夫の協力が不可欠よね?

ファイナンシャルプランナー(FP)

もちろんです。家族で節約意識を共有するために、月イチでマネー会議を開きましょう。

無関心では済まされないのがお金の問題。放っておけば、必ずどこかで軋轢が生じます。そうなる前に、家計管理の重要さを 知ってもらわなければなりません。

その第一歩となるのが、マネー会議です。

マネー会議とは?

定期的に開催する、家族でお金のことを話し合う場(例:毎月 第一日曜日)

・貯金が増えた(減った)、これが買いたい、あれを節約したい など思いつくまま喋る

・意見をまとめて、今月買うもの、節約することなどを決める

最初のうちは、なかなか話すことが思いつかないかもしれません。でも、回を重ねるごとに盛り上がるようになるので安心してください。まずは始めること。そして継続することが大切ですよ。

家計管理が上手くなると、どんどん節約できる

ほったらかし家計管理でラクラク節約してお金が貯まるイメージ

節約に対して、「セコい」「我慢」「ツラい」というイメージを持っていませんか?

たしかに、巷の節約本には 涙ぐましい努力を強いるノウハウが書かれているので、挫折した経験をお持ちの方も多いでしょう。

でも、ご安心ください。ここでご紹介するのは、ストレスフリーの家計管理だから、ムリせず自然に節約できちゃいます。

節約すると → お金が貯まって → 心にゆとりができるうえに → やりたいことを選べる

いい流れでしょ?  節約は本来、人生を穏やかで心地よくしてくれるものなんです。

家計簿アプリで、手間なし&モチベUP!

家計簿つけるのって、ほんとうに苦痛。続けられなくて、今までに何冊ムダにしたことか…。

ファイナンシャルプランナー(FP)

だったら家計簿アプリを使ってみませんか? ほとんど手間がかからないのに、嬉しい機能がたくさんありますよ。

家計簿アプリは百花繚乱。ここでは一例として「マネーフォワード」をご紹介しましょう。

家計簿アプリ「マネーフォワード」とは?

入力作業を省力化
クレジットカードや銀行口座をマネーフォワードと連携させれば、利用履歴をいちいち打ち込む必要がなくなる。ただし、対象外のキャッシュレス決済や現金払いをした買い物は入力が必要(スマホアプリはレシートを撮影すれば自動入力)。できるだけクレジットカード払いにするといい。

お金の使い過ぎを抑制
自動で前月比が作成され、支出の増減を視覚的に伝えてくれる。さらに、食費、交際費など 使い過ぎの傾向があるとアラートが送られてくるので、無駄遣いしなくなる。

右肩上がりのグラフで、モチベーションアップ
支出が下がっていく様子を数字で確認できるため、節約の達成感がある。すると、また頑張ろうと思えて 翌月の支出もどんどん抑えられるから、必然的に貯蓄できる。右肩上がりに増えていく(自動生成された)資産グラフを見るのは、誰でも気持ちいいだろう。

マネーフォワードは無料版でもじゅうぶん使えるし、過去データの閲覧制限や口座数の登録制限を解除したい人は、有料版(年払5,300円 2024年2月現在)も選べます。

無料版で価格以上の効果を実感した人は、検討してみてもいいですね。

出典元:マネーフォワードME 公式サイト

食事を自炊して、未来の医療費を削減しよう

物価上昇でいちばん堪えるのが食費よね。どうやって節約したらいいのかしら?

ファイナンシャルプランナー(FP)

断然、自炊がオススメです。外食やコンビニ食を減らして、スーパーで定番の食材を買うようにしましょう。

言うまでもありませんが、あなたのカラダは食べたモノで出来ています。ですから、食費を必要以上に切り詰めてはいけません

そんなことしなくても、外食やコンビニ弁当から自炊に切り替えれば、じゅうぶんに食費を節約できるんです。一例として、FP相談で提案しているルールをご紹介しますね。

食材の定額まとめ買いルール

1週間単位で食費の予算を決める
例: 親子4人家族で週1万円 →月に4万円台におさめる

買い物は週1回
購入機会を減らすことで、ついで買いを防げる(スーパーやコンビニには無駄遣いの誘惑がいっぱい)

安くて栄養価の高い定番食材を買う
毎週同じ商品だと予算オーバーしにくい
例: キャベツ、ニンジン、キノコ類、豚バラ肉、鶏むね肉、卵(+その日の特売品)など

スーパーは2か所まで
広告につられて、何軒も店をはしごするのは禁物(余計な買い物をするリスクを増やしてしまう
例: ①コスパに優れた近所のスーパー(生鮮品) + ②業務スーパー(冷凍品、乾物、調味料)

家にある食材で献立を考える
レシピに必要な食材を買うのはNG。クックパッドなどを活用し、今ある食材で美味しい料理を作ろう

昼食は弁当と水筒を持参
弁当のおかずを作り置きしておけば時短に。平日は1円も使わない“ノーマネーデー”にする

自炊のメリットは節約だけじゃありません。外食に比べて、バランスよく栄養を摂取できるのが魅力です。

ファーストフードは基本的に濃いめの味付けですから、塩分の摂り過ぎになりがち。コストを抑えるために野菜やフルーツは使いづらいので、栄養素が炭水化物に偏っているのも気になります。

節約も大事ですが、いくら貯金が増えても病気になったら意味がないですよね。病院に行ったり、薬を処方してもらったらお金もかかるでしょう。

自炊 → 現在の食費を抑制 + 未来の医療費を削減

ファイナンシャルプランナー(FP)

ほら、自炊って“オイシイ”でしょ(笑)

毎日料理していたら疲れるでしょうから、たまには外食してくださいね。ふだん自炊しているからこそ、レストランのご飯が美味しく感じられるはず。

もしあなたにパートナーがいるなら、お互いに協力して自炊しましょう。たとえば、平日は奥さんが料理してくれるから、週末は旦那さんが腕を振るうとか。

奥さんがいつまでも元気でいてくれるとは限りません。将来のことを考えたら、男性だって料理を覚えたほうがいいですよね。

浪費しがちなファッション費は、年間で予算管理

わたし、オシャレするが大好きなの! 食費を節約したぶん、ファッションにお金を使えるわね。

ファイナンシャルプランナー(FP)

ちょっと待ってください。ファッション費は浪費しやすいから、予算管理に工夫が必要ですよ。

女性はとくに多くなりがちなファッション費。洋服、バッグ、靴、アクセサリー、コスメ…。ブランドによっては、びっくりするような値付けがされていることも珍しくありません。

せっかく自炊をして日々の食費を節約しても、ファッション費で浪費してしまったら台無しです。上手に管理するコツをお伝えしましょう

ファッション費の管理法

ファッション費は年間の予算を決める
冬物のアウターは値段が高いなど 季節変動が大きいので 1年単位でやりくりするといい
例: 家族4人で年間24万円。1か月換算2万円、ひと月1人あたり5,000円

欲しいと思ったら1週間考える
ひとめぼれに陥りやすいのがファッションの特徴。衝動買いを防ぐために、1週間の待機期間を設ける

既存アイテムとの相性が悪ければ買わない
手持ちの洋服と組み合わせづらいモノは使用頻度が上がらず、タンスの肥やしになるだけ。

洋服に対する価値観は人ぞれぞれですが、じぶんの軸がブレないことが大切。わたしの場合は「シンプル、かつ機能性重視」で選んでいます。

もし予算内では手が届かないブランド品があるなら、フリマアプリを活用したり、リユースのお店を見て回ってはいかがでしょう? 手持ち品を買い取ってもらえば そのぶん予算が増えるし、状態の良い中古品と出会えるかもしれません。

本当に欲しいモノだけを、工夫して買う」習慣を身につければ、オシャレを楽しみながら節約できるでしょう。

まとめ:家計管理をマスターして、節約を楽しもう

新型コロナウイルスが落ち着いたと思ったら、インフレで物価上昇。次は何が起こるのでしょうか? ほんとうに予測が難しく不安定な時代を、わたしたちは生きています。

思いもよらない事態に陥ったとき、頼りになるのはお金です。日頃から節約を心がけて、お金を余らせる生活を送りましょう。

この記事を読んで 家計管理の方法を勉強したあなたなら、きっと大丈夫。

大事なことを忘れないように、もういちどポイントの復習をして筆を置きますね。

・節約できない人は、自分の特徴に合った改善策にトライしよう。

・家計管理の目的は、お金の不安を軽減して 穏やかに暮らすこと。

・月イチのマネー会議で、節約意識を共有する。


・家計簿アプリを使えば、入力が楽になるうえに 節約のモチベーションも上がる。

・食費を必要以上に切り詰めてはいけないが、自炊ならムリせず節約できる。

・季節変動の大きいファッション費は、年間予算で管理する

ファイナンシャルプランナー(FP)

最後まで読んでくださって ありがとうございます。FPコラムでは ほかにもお金と生活インフラに関する記事を書いてるので、ぜひチェックしてくださいね!

執筆者:内田 正雄(Uchida Masao)】
ファイナンシャルプランナー(FP)|住宅ローンアドバイザー|宅建士(資格者)|証券外務員一種

タヌキと出会うのが珍しくない、のんびりした郊外に住む ファイナンシャルプランナー(FP)。横浜国立大学を卒業後、ミサワホームに入社。マイホーム取得という大きな買い物をサポートするためにFP資格を取得。ライフプランを作る重要性に目覚め、住宅ローンの有料相談を展開する保険代理店などで多くの経験を積んだ。豊かなライフスタイルにつながる情報を発信中。

 

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